フォロワーの皆さんお元気ですか?剣道旅続けます。プノンペン剣道クラブはカンボジアの首都プノンペンにあるカンボジアで唯一の剣道クラブです。中川先生,中野先生の他,現地在住の日本人の方も多数おられます。世界遺産のアンコールワットがあるシェムリアップとは300㌔以上離れています。日程的に両方行くのは難しく、稽古は「キャンセルしようか?」とも思いました。
カンボジアのお金事情を紹介します。カンボジアではクレジットカードは使えないと思った方がいいです。使えるのは米ドルキャッシュです。例えばスーパーでビールを買うとします。10ドル札を用意したとします。10ドル=1,600円とします。ビール数本買って仮に7.5ドルかかったとします。するとお釣りは2.5ドルですが,1ドル紙幣が2枚戻り,0.5ドル分は現地通貨のカンボジアリエルで戻ってくる,そんな感じです。1ドルが4,000リエルなので、半分の2,000リエルです。お札いっぱいくれます。それが日常の買い物です。
カンボジアの人々はどうか。私は銀行に行きました。受付はみるからに真面目そうな若い女性の方です。米ドルのキャッシングをお願いすると,ATMに案内してくれました。私がお礼を言うと,彼女は胸の前で手を合わせて私に敬意を示してくれました。しかしATMから出てきたお金が100ドル札だったので,別の窓口で小額紙幣への更なる両替をお願いしました。私は10ドル札への両替をお願いしたのですが,窓口の女性は申し訳なさそうに20ドルが入る旨伝えました。私は了承し,お金を受け取ると,彼女もまた胸の前で手を合わせてくれました。
プノンペン剣道クラブには若者がたくさんいました。女性の方もたくさんいらっしゃいましたが,皆さん礼儀正しくひたむきでした。窓口になってくれた中野先生が「彼ら二人はカンボジア人の初めての有段者です」と二人の若者を紹介してくださいました。私は二人とも稽古をしましたが,そんな初段のレベルではないです。日本では3段位のレベルです。カンボジアは剣道連盟がないので,審査には隣国のタイやベトナムにいく必要があるそうです。日本なら少々しょぼい中学生でも初段になるのに,そんな事情で剣道の段位は後付けになってしまうのです。
稽古の最後は全員で見取り稽古をしました。来年還暦になる吉田先生の立会いでした。年若の日本人剣士を相手に,吉田先生の見事な小手抜き面が決まりました。カンボジアの20歳前後の若者達が還暦まであと40年,これからどのように精進していくのでしょうか?とても楽しみになりました。全体指導をされる中川先生から挨拶をする機会をいただきました。私はつたない英語を交え「剣道の精神とは,礼に始まり礼に終わる。闘う相手は自分自身,昨日の自分に明日は勝つ,です」「そんな剣道は奈良の柳生で形成されました」「私はその柳生の出身です」「異国の地で貴方達が剣道をしてくれて嬉しいです」と伝えました。そして柳生の刺繍の入った紅白たすきをお渡ししました。
後記 稽古前日にはわずか30数年前迄続いていたカンボジア内戦の博物館を訪れました。それはもうここには書けないほどの暗い過去が紹介されてました。でも彼らとの稽古に触れ,これからのカンボジアの隆盛に剣道の精神が必ずや「彼らの彼女らの」心の支えになるだろう,そうなってほしい,そんな思いで稽古をしました。そして稽古が終わりとても爽やかな清々しい気持ちになりました。カンボジアの熱い風の中,色々な思いを胸に赤い大地をバイクタクシーで空港まで揺られました。あぁ,またカンボジアへ行きたい❣もうすぐにでもカンボジアへ行きたい❣「稽古やめてアンコールワット行くか?」そんな自分のさぼり心がとても恥ずかしくなりました。写真:前列中心に中川先生、後列左から3人目が小手抜き面の達人,吉田先生です。さぁ!稽古しよう!



